サイフォンOF導入記

 ここでは、120cm水槽の濾過システムを、サイフォン式のオーバーフロー(OF)に変更するまでの経緯を綴っています。

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水溢れ対策(2006.10.)

 サイフォン式のオーバーフロー(OF)で一番気を使うのは、やはりサイフォン切れによる本水槽から水溢れですよね。
 これを防ぐ手立ては、以前 "エア抜きの仕掛け" で考えたとおりですが、今回はそれを含めた安全対策の具体的なセット方法のご紹介です。

フロートスイッチとリレーの接続図

【本水槽側】
 まずは本水槽にフロートスイッチをセットします。ここでは、フロートは完全に下がった状態を通常とし、フロートが上がると電気が通るようにします。 つまり、本水槽の水位が上がるとフロートスイッチがONになるわけですね。
 ちなみに、大抵のフロートスイッチは接点容量(スイッチに流せる電力)が小さく、これを直接ポンプ等に繋ぐとすぐに寿命が来てしまうそうなので、フロートスイッチのON/OFFでポンプを動かす為に、スイッチとポンプの間にリレーを噛まします。

【サンプ上側(サイフォンボックス)】
 ここでは、本水槽のフロートスイッチから伸びているケーブルがリレーに繋がっています。
 使うリレーは、コイルに通電した(フロートスイッチがONになった)時に切れる経路(a接点:図の青の経路)と、その逆(b接点:図の赤の経路)の2系統を持っており、a接点にメインポンプを繋げる為のテーブルタップを接続し、b接点にサイフォンパイプ内のエア抜き用ポンプを接続します。
 これにより、本水槽の水位が上がるとメインポンプが切れ、サイフォンパイプのエア抜き用ポンプが作動し、本水槽の水位が戻るまでこれが続きます。

【サンプ下側(濾過層)】
 オーバーフロー(OF)の場合、水の蒸発などで水位が変動するのはサンプ下側の濾過層の水位だけとなります。そこで、水の蒸発その他によりメインポンプの給水口より水位が下がり、ポンプが空回りして壊れてしまうのを防ぐ仕掛けを追加しています。
 まず、サンプ上側のa接点から来ているテーブルタップに、リレーを経由させたフロートスイッチとメインポンプを繋ぎます。  ここではフロートスイッチのフロートが上がった状態を通常の状態とし、メインポンプはリレーのb接点につなぎます。
 これにより、フロートが上がっている間(スイッチONの間)はメインポンプが稼働し、フロートが下がるとメインポンプの電源が切れるようになります。
ちなみに、本水槽の水位が上がった場合は電源が元から経たれてしまうので、濾過層のの推移に関係なくポンプは止まります。 また、上記の仕掛けがいらない場合は、テーブルタップに直接メインポンプを接続すればOKです。

 さて、これで安全対策もばっちり(なハズ)です。次回はいよいよセッティングだっ♪


 

セット完了!(2006.12.28)

 いやぁ〜、またまたご無沙汰してしまいました。 前回から結構すぐにセットはしてたんですが、なかなかコンテンツを書く暇がなくて。。
というわけで、まずは写真をご覧下さい。

サイフォンBOX 本水槽
濾過層
 左上の写真がサイフォンボックス、右上が本水槽、そして左横が濾過層です。

 本水槽では水槽の左右にサイフォン管をセットし、このパイプが写真の左側の壁を通り越して、サイフォンボックス(衣装ケース)の方へ続いています。右上写真の赤○で囲った部分の反対側が、左上写真の赤○で囲った部分です。
 ちなみに、左上の写真で赤丸のところから出てきているホースは、水色っぽい方が本水槽へ水を戻すホースで、茶色のはサイフォンパイプのエア抜き用ホース(エアホース)を纏めて1本にしたものです。(これがエア抜き用ポンプに繋がっています)
 ただし、衣装ケースの中の小ケース上に見える茶色のホースは、濾過槽からくみ上げた水を通してるホースです。

 そして、写真左上の青○で囲った部分と写真左の、青○で囲った部分がオーバーフローのパイプで繋がっています。このパイプを通してサイフォンボックスでオーバーフローした水が濾過層へ落ちてきます。
 濾過層側では落ちてきた水をウールマット経由で濾過層へ落としています。ここが物理濾過ってわけ。ちなみに黒く見えてるのは竹炭です。あまり深い意味はありません。(現在は取っちゃってるし)
 そして、写真でも分かる通り、水をくみ上げるポンプはなんとプライムパワー10ですっ(理由は後述)。 ここで汲み上げた水は、上のサイフォンボックスの中の小ケースに排水され、ここでまたオーバーフローして本水槽の外掛けフィルターから本水槽へ流れていきます。 外掛けフィルターの水位より小ケースの水位の方が高い為、外掛けフィルターに排水された水はここでもまたオーバーフローしてが本水槽に流れていくわけです。

 つまり、このしかけではオーバーフローが2ヶ所(3箇所か?)で発生してるんですね〜。 なぜにこんな仕掛けにしたかというと、ポンプからのホースを本水槽まで取りまわすのが面倒なのと、少しでも水量を増やしたかったからです。
本当はこの小さなケース、もっと高さのあるものにして、もっと上から排水させたかったんですが、適当な大きさの箱がなかったので妥協しました。(おかげで水量の増加には殆ど貢献してません。。)

 ちなみにポンプがプライムパワー10になったのは、サイフォンの流量が予想以上に少なかったからです。。 ホントはRMD−401を使う予定だったんですが、試しに電源を入れてみるとものすごい流量!! あっという間に小ケースから水が溢れ、本水槽の水位もグングン上昇。バランスどころか暴走です。。
 小ケースから直接サイフォンボックスの方に戻す穴(写真ではプライムパワーからのホースが通ってます)を開けては見たものの、それでも本水槽の水位上昇が止まりません。。 この時点で現状の仕掛けではこのポンプは無理!と判断し、使用を中止しました。 そこで、試しに最小のポンプであるプライムパワー10を使ってみたところ、ピッタリとバランスが取れたというわけです。

 流量については、多分サイフォンボックスのパイプ位置をもっと下げればもう少し多くできるんでしょうけど、しっかり接着してしまってるので直すのが面倒で。。とりあえずセットから早2ヶ月が経過しましたが、その間水漏れも水溢れも全く無しのノントラブルで稼働しているので当分はこのままでいこうと思ってます。

 というわけ(?)で、これが現在の本水槽です。 まだ暫定レイアウトなんですけどね。(こっちまで予算が回らなかった。。)

本水槽

 OFのおかげで本水槽の水位は全く変わりません。これって予想以上に良いですよ♪ 水位が下がった時のガラスが白くなってしまう、あれがないわけですよ。だからいつでもキレイです。
 そのおかげか、水はねの跡なんかを見つけるとササっとふき取るようになり、おかげでますますガラスがキレイになるのです。
 しかも、水量の減りっぷりが見えないので毎週濾過層をチェックするハメになり、これがまた面倒臭がりには丁度良いんです。おかげで水換え又は足し水を必ず毎週やるようになりました。

 ちなみに、水の落下音は全く聞こえません。ポンプの音もしかり。元々外の小屋に器材を全て置いていたので音に関しては気にならなかったのですが、今では夜家族が寝静まってる状況でもエアストンからエアが出る音と、水面でエアがはじける音以外何も聞こえません。

 いや〜、ホントやってよかったオーバーフロー! 水量多いってスバラシイ♪

 とまぁ、そんなわけで改良の余地はあるものの、無事サイフォンOFシステムは稼働しましたので、これでサイフォンOF導入記は終了とさせて頂きます。お付き合いありがとうございました。


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